その③事件は河内長野で起きていた

鴨なんばの「なんば」は「難波ねぎ」のことだった? 浪速区のご当地野菜の謎にせまる連載コラム。



「難波ねぎを確保しました」と犯人の身柄でもカクホしたかのような携帯メールが届いた。送信元はまちづくりセンターの綱本。

 

発見現場は彼が暮らす河内長野市の朝市で、鮮やかな緑色の一束に「難波ねぎ」というシールが貼られ出品していた模様だ。一束120 円。安い!

とにかく買ってきてもらい食べてみることに。

 

 伝説のブランド野菜「難波ねぎ」との対面。見た目は「九条ねぎ」と変わらない。撮影ののち、すぐに小口切りにして、ねぎ本来のうまみがわかる「ねぎ焼き」に。ごま油で炒めるとさらに香りが際立つ。だしで溶いた生地で焼き上げ何もつけずシンプルにいただく。なるほど、たしかに美味しい。さらに驚きはその後味。食べた後に口の中にねぎ臭さが残らないのだ。

 

しかしなぜ河内長野で? シールに記されていた「河内長野市農業研究会」に問い合わせてみると…。